JOICO顕微鏡、産業を支え続けて100年 革新の歴史とともに未来へ

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株式会社ニコン(以下ニコン)は、顕微鏡事業の基点となった「JOICO顕微鏡」の発売から2025年度で100周年を迎えました。

 

100年の歴史
1917年の創業以来、ニコンは「光で未来を拓く」ことを使命に、光学技術のパイオニアとして歩んできました。1925年には精度と品質を極めた自社初の本格顕微鏡「JOICO」を発売。JOICOは最大765倍まで拡大可能な顕微鏡で、医療・生物から工業分野まで「見えない世界」の可視化に貢献してきました。実は、世界で初めてズーム式実体顕微鏡を開発したのはニコン。今や当たり前となったひとつのレンズで連続的に倍率を変えるという発想は、当時のものづくり現場に革命を起こしました。この革新により、レンズ交換せずに微細構造の連続観察が可能となり、ものづくり現場の効率化に大きく貢献しました。他にも、多目的倒立顕微鏡、デジタルカメラ技術との融合など、常に時代のニーズを先取りし、伝統の技術力と革新を重ねてきました。ニコンの顕微鏡技術は、100年にわたり世界のものづくりと研究現場の発展を支え続けています。

産業分野での貢献
ニコンの顕微鏡は、精密機器・半導体・金属材料・化学・電機など多様な産業分野で、わずかな不良や微細な構造変化まで鮮明に捉え、高い品質と生産性を支えています。現場の声をもとに、顕微鏡のカスタマイズやアフターサービス、技術教育も充実させ、単なる計測機器メーカーを超えたソリューションパートナーとして、日本のものづくりの発展を長年にわたって支えています。

未来への挑戦
100年の伝統と挑戦の歴史を受け継ぎ、ニコンは今もなお、光学・デジタル技術の融合による観察や解析の高精度化・効率化を追求しています。たとえば、近年では画像統合ソフトウェアのNIS-Elementsによる画像の取得・計測・解析をいち早く実装。従来は熟練者の経験が必要だった微細な欠陥検出や寸法測定も、誰でも再現性高く行えるようになりました。

これからも「見えない世界」に新たな光を当て、私たちは次の100年に向けてさらなる価値創造に取り組んでまいります。

インダストリアルソリューションズ事業部について
当事業部は、高品質な光学部品・光学コンポーネントから高度な測定検査システム、サービス・ソリューションを一体で提供します。100年以上にわたるニコンの高度な光利用技術と精密技術を活用し、顧客満足度向上および長期的パートナーシップの構築を推進します。

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