会社情報

ニコンは、100年以上の歴史で培った先進の光利用技術と精密技術をもとに、多彩な製品やサービス、ソリューションをグローバルに 提供しています。また、多様化・高度化するニーズに確かな技術力で応えるために、ニコングループ全体で柔軟なものづくり体制を 築いています。ニコンはこれからも、映像文化の発展や超スマート社会の実現、QOLの向上、多種多様なものづくりへのサポート など、豊かな暮らしと社会に貢献する新たな価値を創造し続けます。

産業機器事業部とは

今後数十年にわたる企業の産業機器事業部の戦略は、革新的な光学・X線計測ソリューションをお客様とともに作り上げていくために、世界中のお客様と歩調を合わせて前進し、事業を次のステップに進めることです。この目的の達成には、お客様との継続したビジネス関係が最も重要です。

単に計測製品を提供する時代は過ぎ去りました。重要な点は、最適化された高精度のソリューションを提供することであり、カスタマイズを可能にし、費用対効果を高めるだけでなく、実装されるとすぐに機能することです。産業機器事業部は、常にお客様と協力して、お客様の課題を改善するよう努めています。

近年では、デジタルマニュファクチャリングを活用し、光加工機のLasermeisterシリーズを発売したデジタルソリューションズ事業部などと、事業部を超えた生産関連リソースの有効活用を進めています。Lasermeisterシリーズは、積層造形をはじめ、幾何公差サブマイクロメートルレベルの平面仕上げや除去加工まで、多種多様な材料の加工を高精度で行うことができます。このレベルの精度は、高精度な材料の製造だけでなく、超精密表面を必要とする金型やリニアガイドの微細加工にも適しています。 産業機器事業部は、これらの厳密なアプリケーションに必要な高度な計測の専門知識を提供しています。

ニコンの光学技術を製造現場へ

ニコンの産業機器事業は、お客様やパートナー会社様との緊密で長期的な協力関係により、レーザー、X線を使った非接触測定・検査の分野で広く定評をいただいています。近年では、特に製造現場向けの自動化システムや特注品に注力し、レスポンスの良いソリューションプロバイダーを目指しています。

「Quality4.0」が標榜する「デジタル化・自動化・ネットワーキング」のキーワードに基づき、我々は、高い効率、正確な測定を担保しつつ、大小を問わずお客様のご要望にあったカスタムソリューションをご提供し、期待以上のパフォーマンス、新しい価値をご提供してまいります。

産業機器事業部 事業部長 中山 正

Expanding Towards 3D Metrology

デジタル化と自動化

計測のデジタル化は、お客様の生産設備の欠陥をゼロにするためには欠かせません。これにより、産業機器事業部はIndustry4.0とともにQuality4.0を実装できるようになりました。ニコンの計測機器は、お客様の製造環境にシームレスに統合できるため、デジタル計測データを自動的にフィードバックして生産を最適化できます。測定は、合格または不合格の単純な決定要因ではなく、すべての部品が合格するように製造現場のプロセスを調整する手段である必要があります。このように、品質機能はクローズドループを介して製造プロセスを推進し、ダウンタイム、手直し、廃棄品を最小化。より速く、より低コストでの生産を保証します。

計測を自動化は、コストの削減だけでなく、分析に必要なデータを可能な限りリアルタイムで、人間の介入の変動に影響しない状態で、提供するために重要な要素です。人工知能は、生成された大量の情報を分析し、品質管理データを部品のCADモデルと相関させるために、より多く使用されています。これにより、部品の精度、再現性、およびトレーサビリティが保証され、100%の製品歩留まりが目標になります。

3本の柱

業界で成功する計測プロジェクトを実現し、お客様の信頼を得るするために、産業機器事業部では、レーザーレーダ、X線/CT検査装置、画像測定システムなど、ニコンの市場をリードする製品、ソフトウェア、およびサービスを提供しています。これらのコア技術は、既存の産業機器製品、ロボット工学やその他の自動化オプションにも活用されています。ニコンの光学技術の他にも、システムに組み込まれた精密技術が信頼できる計測データの生成に貢献しています。

産業機器事業部は、世界各地のお客様に、数多く自動品質管理ソリューションを提供しています。 1つは、レーザーレーダを使用して、自動車の生産ラインの最後で車両の隙間や段差の高精度検査ソリューションです。最新のX線/CT検査装置は、安全性を確保するために製造されているリチウムイオン電池の内部を検査する機能を大幅に高速化しました。また、電子部品業界では、画像測定技術と自動搬送を組み合せ、チップ検査の自動化を実現しました。

競合他社との更なる差別化を図るため、研究開発に焦点を当て、非接触の測定および検査システムの技術革新の創出を加速させています。
研究開発に限っても、世界中で250人以上従事しており、売上高の10%近くを占めています。これによって、各ユーザーが効率、柔軟性、および競争力を強化するための特定の要件に適合する、より優れたソリューションを提供することができます。

生産性
Nikon Growth

未来を見据えて

産業機器事業部とお客様の相互作用をもたらすためには、今後デジタル環境でのデータ分析と解釈に基づく明確な戦略的ビジョンが不可欠となります。このシナリオでは、不要なコストを削減し、プロジェクトの管理速度を上げることで、関係者全員の付加価値を高めることができます。

社会全体の利益のために、革新的な技術を活用することで、、脱炭素化を推進します。ニコングループは、企業の社会的責任の優先事項を国連が設定した持続可能な開発目標に合わせています。

同様に、技術の進歩は、多様なバックグラウンドを持つ人々が社会的能力を社会化し、学び、創造し、発揮できる、持続可能で安全で健康的な職場環境を提供することにより、ニコンの従業員とそのお客様の生活の質を向上させ続けます。

サステナビリティ

ニコングループは、企業理念である「信頼と創造」を事業活動の中で具現化することで、持続可能な社会への貢献と自社の持続的成長の双方を目指します。

株式会社ニコンソリューションズ

ニコンソリューションズは、「ニコン」が世界に誇る光利用技術と精密技術を活かし、
産業機器、バイオサイエンス、眼科機器の提供と最適なソリューション提案を通して 豊かな社会の実現に貢献します。