X線CT装置のラインナップを拡充
ニコン(www.industry.nikon.com)が継続的に発表している次世代のX線CT(コンピュータ断層撮影)検査ソリューションに、今年新たに2つの装置が追加されることを発表します。中型サイズの筐体の中で、X線/CT検査装置VOXLS 30 C 450とVOXLS 30 M 450は最大450 kV/450Wの高出力X線源を搭載します。これは、マイクロフォーカスX線/CT検査装置では非常に高い出力値で、厚みのある高密度のサンプルでも非常に効率的な検査を可能にします。
X線CT装置の製品マネージャーのAndrew Mathers博士は、次のように述べています。「新しく加わった30シリーズは、新しく発表された大型X線CT装置であるVOXLS 40 C 450の設計をベースとしています。これらの製品には、ニコンの450 kVマイクロフォーカス線源と独自の反射型回転ターゲット技術が搭載されています。この組み合わせにより、業界トップの出力と超高分解能を備え、大型、高密度の被検物内部にある微細な欠陥でも迅速かつ簡単に識別可能な検査を実現しました。そのため、これらのソリューションは、リチウムイオンバッテリーモジュール、3Dプリンターによる金属積層造形部品、航空宇宙分野のタービンブレード、自動車用鋳造品の品質管理など、産業製品の検査用途を目的としています。
機械および温度安定性の高いグラナイト定盤、高精度マニピュレーターと頑丈な鉄製タワーに加えて、高品質のモーターとエンコーダーを併用することにより、サンプル全体に対して正確な検査を繰り返し行うことができます。新しく発表された次世代シリーズの筐体と同様、マニピュレーターインターロックガラスドアにより視認性が高く、作業者は筐体内部を放射線防護扉を開けた状態でサンプルの設置を正確に行えます。両開きの電動安全ドアは6秒以内に迅速に開閉できるため、生産環境において、すばやくサンプルの交換が可能です。設計を一新した筐体は、ニコン製品であると瞬時に認識できる洗練された先進的な外観で、今日の品質管理環境での使用に相応しいデザインです。
2種類のタイプをラインナップ VOXLS 30 C 450は、大型タービンブレードのような高さのあるサンプルの検査に最適です。VOXLS 30 M 450は、複数のサンプルを保持できるオートローダーの搭載が可能です。この機能により作業者が介入することなく検査が可能なため、作業者は他の業務に時間を割けるほか、夜間や週末の無人オペレーションが可能となり、生産性が大幅に向上します。どちらの装置も、搬送ロボットとニコンAutomation OPC UAインターフェースと組み合わせることで、クオリティ4.0生産ライン環境における完全に自動化された高速のクローズドループ検査を構築可能です。
最新ニュース:株式会社ニコンは、子会社であるNikon Americas Inc.(以下「NAI」)が米国ミネソタ州を拠点とするAvonix Imaging, LLCの買収手続きを開始したことを発表しました。この手続きが完了すると、AvonixはNAIの子会社となります。
この買収は市場リーダーとしての当社の地位をさらに強化するものであり、クラス最高の次世代検査ソリューションを提供する当社の能力が飛躍的に向上します。発表記事の全文は、こちら(…)からご覧ください。
www.nikon.com/company/news
ニコン産業機器事業部について
ニコンは、100年以上の歴史で培った先進の光利用技術と精密技術をもとに、多彩な製品やサービス、ソリューションをグローバルに提供しています。ニコンはこれからも、QOLの向上と多種多様なものづくりに貢献する新たな価値を創造し続けます。ニコンの産業機器事業部は、さまざまなカスタマイズに対応することで、費用対効果を高めるだけでなく、導入後早期に優れた機能を発揮する、最適化された高精度の統合型ソリューションを提供しています。近年では、デジタルマニュファクチャリングを活用し、多種多様な素材の加工やサブミクロンレベルの平面仕上げを行うことができる各種光積層造形・除去加工ソリューションを発売したデジタルソリューションズ事業部と、事業部を超えた緊密な連携を進めています。www.industry.nikon.com/ja-jp/about-us
【本件に関するお問合せ先】
株式会社ニコンソリューションズ
産業機器営業本部 第二営業戦略部
Tel 045-861-5670