米国Avonix Imaging, LLCの完全子会社化を通じて、X線/CTデジタル検査ソリューションを強化

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株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社Nikon Americas Inc(社長:佐竹 良太、米国ニューヨーク州)は、米国のAvonix Imaging, LLC*(Co-Managing Director:Jeffrey Diehm、Brian Ruether、米国ミネソタ州、以下「Avonix社」)の完全子会社化を完了しました。同社は、2015年以降、X線/CT検査装置の製造における戦略的パートナーとして、ニコンの産業機器事業部と提携関係を結んでいました。

装置の開発、製造、サービスを担うAvonix社は、X線/CT三次元測定と二次元測定の両方にニコンの装置を使用してきた実績があり、産業部品の外装および内部構造のX線検査に関する豊富な専門知識を保有しています。これらの知識の多くは、ニコンとの共同開発プロジェクト、特に産業機器事業部が世界各国で販売している大型検査用CT装置の筐体とマニピュレータの開発と製造を通じて培われたものです。両社の強みを融合することで、3D/2DのX線検査・測定分野におけるマーケットリーダーとしての地位をさらに強化し、製造業界に向けたクラス最高の次世代ソリューションの提供を目指します。

完全子会社化に先駆け、ニコンとAvonix社は中型・大型X線/CT検査装置の新製品の共同開発に注力し、2023年4月、一体型の筐体としては業界最大の撮像領域を実現した新型の大型検査用CT装置「VOXLS 40 C 450」を発売しました。今後、この革新的なCT装置のみならず、他の製品についても同様に拡充を図っていきます。

ニコンとAvonix社は、大型検査用CT装置において、共同開発や販売、サービス提供などで、8年間にわたり協働してきました。両社は、新たな製品の開発をさらに推し進めるとともに、Avonix社が有する自動車、宇宙航空分野の顧客基盤を生かして事業を強化する計画です。

ニコンは2022年から2025年度を対象にした中期経営計画において、デジタルマニュファクチャリング事業を戦略事業に位置付けています。このうち、X線/CT検査の領域では、製造現場のさまざまな検査・計測ニーズや課題に応える、革新的なソリューションの提供を目指していきます。

*買収手続きの一環で、Avonix Imaging, LLCはAvonix Imaging, Inc.となりました

【本件に関するお問合せ先】
株式会社ニコン 産業機器事業部 マーケティング部
Tel: 03-6433-3703

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