従来の接触式3次元測定機に代わる、APDIS ホワイトボディ計測システムを発売

News, レーザーレーダ

自動車のドア、鋳造品、加工品から自動車のシャーシや航空機機体構造全体まで中・大型部品の形状測定を必要とする製造メーカー向けの画期的な新しい計測システムを提案します。APDIS ホワイトボディ計測システムは、低速で柔軟性に乏しい従来の一体型パネルマシンや大型接触式水平3次元測定機に代わる、レーザーレーダによるソリューションです。

「ニコンの非接触式レーザーレーダは、世界的な大手OEMメーカーの計測室や生産現場において、すでに毎日、何千もの部品の測定に使用されています」と語るのは、APDISグローバルプロダクトマネージャーのPaul Lightowler氏です。

「APDIS ホワイトボディ計測システムは、スピードとデータ品質の向上を実現した最新世代のMV430Eレーザーレーダを活用し、ニコンのターンキーソリューション*を提供する完全自動測定ステーションです。プログラミングも簡素化し、迅速な測定、柔軟な設置を可能にします」と述べています。
*ターンキーソリューション:納品後、直ちに稼働できる状態にあるシステム

事前に設定されたポジションを使用することで、測定箇所の変更や新しい部品の追加を行う場合でも、設置後のロボットプログラミングが不要になります。測定プログラムの解析は数回のクリックだけで簡単に実行可能。実際のセットアップの前にオフラインで測定の定義とシミュレーションを行うことができるので、利便性が向上しています。

測定ルーチンは内蔵のHMIから選択できるため、部品をセットしてボタンをクリックするだけです。直接フィーチャー計測が可能なため、アダプタは不要。また、データセットが小容量なため、解析がより高速化され、測定前後の時間を短縮することができます。

「インテリジェントクオリティ」とは、部品の色や表面仕上げ*に関係なく、スマートで効率的、かつ生産性の高い測定方式を意味します。そのため、従来の接触式3次元測定機のボトルネックが取り除かれ、より迅速な解析とより多くのデータ取得による工程品質の向上が実現します。
*透過パーツは計測困難なケースあり

自動化されたターンキー ホワイトボディ計測システムは、設置、設定、試運転を迅速に行うことができ、プログラミングや修正の簡素化により柔軟性と使いやすさを実現しています。事前に設定されたロボットの位置や定義されたターンテーブルの位置をベースにルーチンを選択するだけで測定を実行することも可能で、検査や解析にかかる時間をさらに短縮することができます。

APDIS ホワイトボディ計測システムは、レーザーレーダとターンテーブルのシングルシステムから、レーザーレーダとロボットのデュアルシステムまで、4つのタイプを取り揃えており、測定対象部品のサイズや測定要件に応じて高いの測定生産性を実現します。いずれも、お客様からのフィードバックをもとに設計したターンキー構成です。ニコンでは、測定ステーションの供給、設置、試運転に加えて、プログラムやトレーニング、アフターサービスも提供しています。詳細はこちらをご覧ください。

 

DR600Tで自動車のシャーシを計測中。ターンテーブル上のドアクロージャーなどの補助部品はロボット搭載型APDISセンサーで測定検査が可能です。

 

【本件に関するお問合せ先】
株式会社ニコン
産業機器事業部 営業部 第二営業戦略課
Tel:(03)6433-3072

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